海の上で、輝くアナタ。
「っっ!!!」
ぶわっ、と、目の上が熱くなって、ボロボロ涙が零れ出る。
「私ハ、もっと傍に居たイ、
皆さんのこト、ちゃんと知っテ、
もっと身近な存在になりたかっただけなんでスッ」
「うん。」
「皆さんと、別れるのが、怖い。
知らないことばかりで、怖いんですっ。」
「うん。」
「怖いんですよっ、」
ギュッ、とさっきより強く抱きしめられる。
「俺が、守るから・・・」
ルイカンドさんは、そういう。
その瞬間、ドアがバンッと開き、
「ハイ、ドーン。」
とアキさんが、ルイカンドさんに蹴りを入れる。
「ルイ君さ、時々回り見ないのがだめなんだよね、餓鬼。」
「っ、」
「だから、僕らが着いてきてるんだから、もう少し頼ってよ。」
「え、」
「怒ってるんじゃないんだからさ、喧嘩したいんじゃないんだからさ、ルイ君は、感情ごとになると、何もわからない、経験がないんだから・・・
頼ってよ・・・・・・相談してよ、」
その時のアキさんの表情は、
凄く切なそうで、見てるこっちが、涙を流してしまいそうだった。
「・・・フハッ、ごめん。ありがと、」
ルイカンドさんは、頬を染め、ハハッと笑う。
「ここ、笑うとこじゃないよね?」
とつられて笑顔をこぼすアキさん。
やっぱり、この空間って、
凄くいいんだと思います・・・。