海の上で、輝くアナタ。
アキさんとイクベスタさんと戯れるルイカンドさんを、笑みをこぼしながら頬をそめ、見ていると。カルチェさんがそんな私を見て一言つぶやいた。
「もしかしなくても、麗華さんは、ルイさんのことを好きなんですか?」
思わず、びっくりして、顔をカァアアと赤らめてしまう。
「わわワ、そんなことないですヨ!私なんかにルイカンドさんはもったいないでスっ、」
手をブンブン振る。
「麗華さんは好きなんですか?それだけ聞いてるんです。」
「…えっト、そんなこと考えていませんでしタ…。あの人が笑ってるのを見るとうれしいのも確かでス。あの人から名前を呼ばれるだけデ、すごく幸せな気持ちになるのも確カ。あの人ガ、私の手をひいて私を連れて行ってくれるとキ、すごく胸がドキドキしテ、楽しくなるのも…確かでス……、しかし私ハ、まだ恋愛などが経験したことがないのデ、どんなのが好きだとカ、わ、わからないんですヨ…」
カァアァアとさらに顔を真っ赤にしながら必死に説明をする。
するとカルチェさんは、着ていた服が右のほうにズルッと数センチぐらい下がるのと同時にあきれた表情をする。
「それって、好きだって言ってるのと同じじゃないですか。」
「私ハっ、」
「そうですね、ルイさんにキスされたいですか?」
「えっ!?そ、それハ……し、たイ、です…ガ…」
「僕も変な虫より麗華さんの方が数倍いいんですよ。“俺の”ルイさんですし、実際取られたくないんですが、麗華さんは特別です。」
カルチェさんはもう“俺の”なんですね…
それにフフッと微笑むが、少し胸が痛む。
これはもしかして、
ま、まさか、10歳の子供にや、やきもちなんて、ないですよねっっ!!
ハハハ、そうですよ、そうですよ!!
と一人で盛り上がっていた私にカルチェさんがいきなりほっぺにキスをしてきた。
「ふぇっ!?」
「………。」
そのまま唇を離すとニッと笑顔を見せた。
「なななななっっ」
と私は信じられないと言う顔で、キスをされたほっぺに手をあて、ひたすら顔を真っ赤に染める。