アラフォーだって、結婚したい! ~だって、女だもん~
「失礼いたします。」

スーツをバシッと着こなし、顔はとっても涼し気だけど、目元はキリッとしてる。
唇も、厚過ぎず、薄過ぎず、程よい厚さ。

背筋も伸びてて、ホントに素敵で、私はタヌキの存在を忘れて、彼を目で追っていた。

「…さん?矢口さん…?」

ハッ…!しまったぁぁ。

今は接待中だったわ。

「すっ…すみませんでしたぁ。
つい、ボンヤリとしてしまい…。
本当に申し訳ありません!」

ひたすらお詫びをしていると、

「さては、コイツに惚れたなぁ?
ガハハハ…。」

んなっ!

お前には、デリカシーっつうもんが無いのか!!


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