最高級の召使
楓と過ごす日々が楽しかった。

へそまがりでわがままな
お嬢様が変わっていくのが
楽しかった。
そばに仕えて仕事にもやりがいがあったし

屋敷のスタッフたちとも
どうすれば笑顔多く楓が暮らせるのか
何度もミーティングをした。


さびしいだろう。
ひとりでここにいる小さな女の子


なぜ両親とともに
暮らさないのか・・・・


それは楓の精一杯の
反抗だったんだよね?



祖父が
「愛しい・・・・」と病状が進んでも
熱く話す楓の思い出が
俺の心をくすぐった。


俺が楓を守ると・・・・・


そしていつしか大人としての
節操のない自分に苦しみだす。


ご主人さまを愛してしまった。
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