最高級の召使
俺は必死だった。

召使だ
大人なんだ
そしていつかローサに
再会するんだと……
30にもなる男が弟と同じ年の
それも主人を
女として見てしまう……


そんな自分を責める毎日で…
だけど
きれいな瞳でまっすぐに
俺を見つめる楓の恋心を感じながら
男としてワクワクしてる
自分がいた。



初めてキスした日


熱いキスにこのまま
全部を奪いたいと思った。


でも・・・・・
俺は大人で召使


旦那さまを裏切っている自分が
申し訳なかった。
俺らを救ってくれたのは
旦那さまの大きな心だったから。


でもキスだけ
キスだけなら


そう楓が望むから
そうずるい俺が成長してくる。


唇だけじゃ
狂いそうだった。


「抱きたい・・・・
楓を俺のものにしたい・・・・」

そう何度叫んだろう・・・・
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