最高級の召使
リビングに入ると
背の高い男が窓の前に立っていた。



「いらっしゃいませ。」


男は振り向いた。



とても冷たい顔にみえた。



「お散歩ですか?
こんなに寒いのに?」



私のそばに近寄ってきた。



大きい・・・
倉之助だって大きいけど
この人はまだでかいわ・・・・



「はじめまして。
僕は、ご両親とお付き合いさせて
もらっています

井上 隊士 といいます。」


名刺を渡した。



「有栖川 楓 です。」


戦いの火ぶたは落とされた。
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