最高級の召使
「お約束の時間は10時ですが
なぜこんな早く?
みなの予定がくるって
一日中混乱します。」


井上の目を見据えてやった。



「10時までにお伺いするって
いいましたので
大丈夫かと思いました。」
冷たく笑う。


「それにしても
時間が早すぎます。
したくもできませんでした。」

ムカつく・・・・



「充分です。
シャンプーやせっけんの香りがします。」



ドキン


なにこいつ・・・・



「お化粧もしてないし・・・」
慌てる・・・・



「いいえ。お母様に似て
美しいですね・・・・・
素顔がこれだけ美しい方もめずらしいです。」


そう言って手をとって
キスをした。
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