最高級の召使
心臓がドキドキしてる。


倉之助のコロンの匂いに
つつまれて
胸がいっぱいになった。


どさくさにまぎれて
好き…そう言ってしまいそうになった。



でもそう言うには
まだ倉之助を知らなすぎる。




「私がお守りします。
祖父のようにはまだまだ無理でも
楓さまをお守りするのは
私の役目ですから・・・
悲しい時は私の胸で……」



「倉之助……」



「はい?」


「ありがとう………」


私は胸の中にずっとこのまま
いたいと願った。
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