年下彼女のご機嫌いかが??
この状況になって初めて分かった気がした。



あたしにとって、



このクラスみんなが友達だったんだ。



こんなあたしでも少しは分かる。



あたし……このクラスの中の一人だったってこと。



みんなの視線は一斉にあたしに向けられていた。



『さぁ、若美、最後くらい、このクラスみんなに何か言ってけ』



担任があたしにそう言うと、



あたしはゆっくりと黒板の前に立った。



沙希はもちろん、女子の何人かは、涙を見せている。



視線を浴びて、こんな風に話すのは初めてで、



なんだか気が引けたけど、



今日でみんなともお別れ。



そう思うとしっかりとあたしの言葉で終わらせたいって思った。



『えっと……事情があって、学校を辞めることになりました…少しの間でしたが、ありがとうございました……』




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