空 猫-ソラネコ-
「お前ならひとりでも大丈夫だろう。お前は、強いからな・・・」
ぼくはとっさに声が出てこなくて・・・。
先に出てきたのは、無意識的な涙だった。
「何泣いてるんだ。今からでも遅くない、シロを探しに行くんだ」
シロを探しに・・・?。
こんなに傷だらけのタロとジロを置いて?
「やだよ!!。タロとジロを」
置いてなんて行けない!。
そう言おうとしたぼくをタロが遮った。
「俺達はいい!早く行け!!」
「でも・・」
「大丈夫。お前なら大丈夫だ」
出来ない・・・、出来ないよ!。
タロとジロを見捨てて行くなんて・・・
ぼくには出来ない。
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