【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）
『夏は病気で亡くなりました。



兄は妹のように可愛がっていたんです。



夏が残した手紙の中に、元さんが好きだったと書いてあった。




夏が亡くなりもう10年になります。



夏は15才で亡くなりました。



だから、奈都ちゃんを見た時兄はどうすることも出来ない思いを、



奈都ちゃんにぶつけたんだと思います。



兄は奈都ちゃんが夏ではないと分かってるはずです。


ただ夏の思いを自分が知らずにいた事、



自分も夏を好きだったのに告白出来なかった事を後悔しているんです。



夏を幸せに出来なかった。


夏を死なせてしまった。



それは全て自分が悪いのだと。



だから、今目の前にいる奈都ちゃんを救いたいと思ってるんですよ。



琢哉さん、奈都ちゃんの側を離れないで、



愛してるなら、奈都ちゃんを一人にしちゃ駄目ですよ。



兄は本気で奈都ちゃん奪うつもりでいます。



琢哉さんはそれでいいんですか？』








< 186 / 324 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop