One Way Ticket 2

那智story

千香の気持ちが素直にうれしくて
急に安堵したから
キスが止まらない


俺の腕の中で
苦しそうに息を荒くする千香


それすら俺を興奮させる


さらに引き寄せて
キスをする

「んっ・・・」

さすがに千香が苦しいのかもがきだしたから
腕を緩めてもう一度優しく抱きしめた


「那智・・・」

とろけそうに甘い声で千香が俺を呼ぶ

電流が背筋に走った

やばい


これ以上このままだったら
千香を抱きそうだ


名残惜しいけど
そっと千香を引き離そうとしたとき

「ヤダ。」

泣きそうな弱い声で千香が俺に抱きついた

わずかに保たれてる理性
俺はこの理性に今すべてをかける

「千香?」

「・・・たぃ。」

「え?」

千香の顔を胸から引き離して覗き込む
真っ赤で涙目の千香が小さくささやいた

「・・・傍にいたい。」

大きな瞳に吸い込まれそうになった
可愛い


愛しい


また電流が走る


くそっ
理性が限界だ
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