Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


ケーキが冷めるまでの間椅子に座って携帯を取り出した


開くとそこには
あの夏祭りの昴君の顔


携帯の写真ホルダーを開いて今まで撮った写メを見る

「フフッ………」


変な顔した写真や真面目な写真


付き合って1か月半なのに
たくさんある写真達に何だか幸せな気分になれた


「そろそろ、いいかな…」


携帯を閉じてシフォンケーキを包もうといつものハンカチを捜す


「あれ…ない…」

鞄にあるはずなのに


そぉ思って考えたら教室に忘れて来た事に気付いた


あれが無いと駄目じゃん…


そぉ思い走って教室に戻った


教室に行き机の中からハンカチを捜す


「あっ…あった!!」

奥の方に隠れてたハンカチを手にして
また急いで調理実習室まで走った


昴君待ってるかも


早く会いたいな……


喜ぶ顔を想像しながら幸せな気分で調理実習室のドアを開けた


ガラッ−−


開けた瞬間


私の頭は真っ白になった



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