Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「うわぁ…可愛い…」

自分の姿に思わず溜め息が漏れた

「自画自賛かい!!」

「えっ!!だって!!」

自分で自分を褒めるなんて間抜け過ぎだよ

恥ずかしくて下を向くと駿兄が笑いながらピンクのカンザシを指差した

「これはお兄からのプレゼントな♪♪」


えっ??プレゼント??

「だっ!駄目だよ!!そんなの!!」


慌てて断ると中から着付けが終わった杏ちゃんが話しに入って来た

「いいんだよ♪私も貰ったもん♪」


出てきた杏ちゃんは黄色の生地に黒い花柄の着物を着てる

髪型はハーフアップで私と色違いの黄色いカンザシを着けてた

凄く大人っぽくて色気が漂ってる

「杏ちゃん綺麗!!」

私がそぉ言うと嬉しそうに顔を赤らめた

「萌音に彼氏が出来たお祝いなんだって♪」

「えっ!!駿兄に話したの!!」

私の顔は一気に赤くなった

そんな私を見て

「まさか、杏よりガキな萌音が先とはな。」

とケラケラ笑いながら言った


「もぉ!!駿兄まで!!」

口を尖らせて怒ると

「はいはい…まぁ楽しんできなさい二人とも♪」

なんて言いながら煙草に火を着けて出掛けようとしたから慌てて

「駿兄ありがとう!!」

って手を振りながら言った

駿兄は手をヒラヒラ上に挙げて車に乗り込み行ってしまった


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