10年彼女
プルルル―

「俺だー」

携帯をさがす直樹さん。

「んー?うん。…えー…」
分かったよ…と言って電話をきった。

「俺、戻んなきゃダメみたい。
今来たとこなのにさー!」

「直樹さんアドください!!」

奈流が携帯片手に立ち上がる。

そして赤外線。

「直樹さんそろそろヤバくない?
彩咲のおじちゃん怒るよ?」

「あぁ。またな!!」

メルアドをもらって満足ぎみの奈流。

奈流の握り締めた携帯から着信音が。

♪~♪~♪~

「ぎゃっ!!」

携帯を放り投げ、あわててキャッチする。

『ぷっ…』

笑いをこらえる俺と順。

「李梨だぁー。
もしもし?どしたぁ?」
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