堂々乙女と秘密の美女
「かなりお疲れですね、

ゆっくりしていってください」

「ブレンドを一つ」

私は古ぼけた文字を指差しました。

店主オリジナルのブレンドコーヒー。

この店でなければ

決して味わえないフレーバーなのです。

通りの向こうで繁盛している

大手チェーン店とは訳が違うのです。
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