キミは許婚
「も~! あれ乗る! あれ乗ってテンション上げる!!」
「あれって……あれのことか?」
あたしが高く指差したのは、急上昇、急降下と一回転付き、そのうえ長いと有名なジェットコースター。
小さいころはあんなに激しいのは乗れなくて、緩やかなものだったけど……それでも楽しくて何度も繰り返し乗った。
絶対テンション上がるし!
これは乗らなきゃ!!
「ジェットコースターって遊園地の花形でしょ!? 乗らなきゃ!」
「ストップ」
「キャッ……!」
あたしが元気よく一歩踏み出すと、聖の手があたしの腕を掴んだ。