キミは許婚
「キャー!! 気持ちいいー!!」
「だから俺は前から3番目が良かったんだー!!」
両手を離して楽しむあたしとは対照的に、しっかりバーを握りしめて、自分の理論を語り終えた聖は身を縮めている。
横目で見たその姿は、テレビに映る聖からも、普段の聖からもかけ離れたもので……小さく笑ってしまった。
普段の聖と言ってもまだ会ったのは2度目。
この人のこと、知らないことの方が多い。
もし、これから会うようになったら……もっといろんな顔を見るようになるのかな。
それは……ちょっとだけ楽しみかもしれない。