キミは許婚
「あ、俺は明の幼馴染で里中哲太って言います。
上条社長のことは明についこの間聞いたばっかりです」
「へぇ……幼馴染。それで呼び捨て……」
哲太の自己紹介を聞いた聖は「ふーん」と頷くように呟いた。
鈍感な哲太は聖が放つ黒いオーラには気付いてないみたいだけど……あたしには痛いほど伝わってくるよ。
……聖、まさか哲太があたしを呼び捨てにしてるのが気に食わない!?
だとしたら、独占欲強すぎでしょ!?
聖は相変わらずの社長スマイルを張り付けたまま哲太に自己紹介をしていた。
聖の自己紹介が終わって、何故かお互いに握手を交わすと哲太が何か思い出したように顔を上げた。
「あ、アイツも紹介してやんねぇと!」
……アイツ?