キミは許婚
聖に真っ直ぐ見据えられるのは苦手だ。
自他共に認める整った顔で、心の奥までも見透かされそうな瞳で、
じっと見つめられるとその視線に耐えられるわけがない。
「手放す気はないって……ただ結婚するってだけでしょ?
それじゃあたしの心は野放し状態って……キャッ!」
目を逸らしながら毎度の通り反論していると、大きく観覧車が揺れた。
「な、何!?」
「明! こっちに来い!」
聖に抑えこまれながら床に座り込む。