キミは許婚


1分も経たずに揺れは収まったが、今度は観覧車が動かなくなった。



「なんだ? トラブル発生ってやつか?」



あたしを上から抑え込むようにしていた聖はそっと上体を上げて下を見ていた。


その聖と同じ行動をとった時、何とも言えない恐怖があたしを襲った。



「……ひ、聖……ここって……頂上だよね?」



窓から頂上を表すバーが見えた。



「あぁ、そうだ。見晴らしいいぞ? ここで止まったのはラッキーかもな」



聖は悠々と景色を楽しんでいるようだが……あたしにはそんな余裕なかった。
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