キミは許婚
「ではどうぞ、ごゆっくりと」
柚野さんはドアを開けて、あたしが降りると頭を下げてくれた。
あたしも同じく頭を下げて料亭の門をくぐろうとした時、柚野さんの呼びとめる声が聞こえた。
「あぁ……やはり先ほどの5分待たされるのがベスト、というの訂正させてください」
「え!?」
まさか!
やっぱり本当は3分遅れがベストです、とか!?
そんな……あたし怒られて無茶な要求とかされるんじゃ……!!
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