キミは許婚


そうこうしている間に建物に到着。


女将が先に入り聖にあたしが来たことを告げた。


聖はきっと女将を気にしているのだろう、平然と、いや女将に負けないくらいの愛想であたしを招き入れた。



「では、順にお料理をお運び致します」



物静かに去っていく女将が完全に見えなくなると聖は顔を仏頂面にした。



「やっと来たか」



ため息とともに聖が呟く。



……ほら。


聖、やっぱり怒ってるよ。


柚野さん! 恨むからね!?
< 244 / 533 >

この作品をシェア

pagetop