キミは許婚
怒りと怯えから足が震えてまだ立ち上がれない。
床にへたり込んだまま、結婚拒否を態度で示すために上条さんを強く睨みつける。
けど上条さんは全く堪えることはなく、逆に余裕を見せつけるかのようにフッと軽く笑った。
「どうした? 俺のこと見つめて。下から見てもイイ男だと再認識か?」
「み、見つめてるんじゃなくて睨んでるんです!」
「見つめすぎて腰でも砕けたか」
「…………あたしの言葉、聞こえてますか?」
解釈の仕方といい、都合の悪いことは聞き流すところといい……この人、本当に大企業の社長なの!?