キミは許婚


なんなのこの体勢!


近くに感じるのは、あたしの肩と腰に添えられるスマートなのに頼りがいのある腕。


頬に当たる、鍛えられた胸板。


ほど良く甘い香水の香り。




……完全に抱き締められてる!?



「ちょ……、離して!」



あたしがジタバタしたって完全に無視。




「明、俺と結婚しろ」




頭上から降り注ぐプロポーズとは決して言えない命令に一瞬言葉を失う。
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