キミは許婚


「誕生日おめでとう、明」



そう言って手に持っていたバラの花束をあたしに差し出してくれる。


放心状態になりながらも、あたしは無意識にそれを受け取った。



甘い香りが鼻をくすぐる。



香りによる刺激が脳に到達したのか、やっとのことであたしは言葉が出てきた。



「ちょ……ちょっと待って……なんで聖が……?」



それでもあたしの頭の中は、さっきの報道よりも混乱。


目を白黒させてしまう。



だってずっと連絡来なかった相手が、


連絡欲しい!


会いたい!


って思ってた相手が急に目の前に現れたんだよ!?
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