キミは許婚


今、あたしの頭は怒りと戸惑いで複雑に入り乱れてる。


その心境が顔に現れていたのか……


「変な顔」


「へ、変!?」



こっちは未知の世界に足を踏み入れてアタフタしてるっていうのに!


あたしはいつの間にか解放されていた上条さんの腕から距離をとって鋭い視線を向けた。



「そんなに毛を逆立てる意味も理解不能だな。顔だけじゃなく頭も変なのか」


「好きな人とだけしたいって言ってるじゃないですか!

猫じゃないですが、逆立てたくもなります!」



たとえ初めてじゃなくても、キスとかそれ以上のことってやっぱり好きな人とだけしたい。



それなのに……あたしはこんな人と……!!
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