キミは許婚


「業務提携は利益が予想できたからな。しかし許婚については認めんぞ」



と、意地になっているようにも見えるが、鋭く言い放つ。



「なんでよぉ……」



お父さんひどいよ……サプライズプレゼントで聖を連れてきたから……てっきり聖とのこと、認めてくれたのかと思ったのに。



ため息と共に肩を落とすあたしに、追い打ちを掛けるように父が言葉を続けた。



「聖くんの経営術はさすがのものだが……男として見ると、会社を辞めて、新たに会社を設立したということに疑問もあるのだよ。

これは……逃げたということにならんのかね?」



父はチラリと聖に視線を送る。



逃げた……?


……そういうことになるの?
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