キミは許婚
「そうだな、お前はそういう奴だ。明、行くぞ」
「あ、うん!」
聖は呆れたような顔をしながらあたしの手を引っ張った。
「お帰りの際はまたお呼びください」
「あぁ、たぶん朝……いや、昼にはなるから。爽は家に帰れよ」
朝!? 昼!?
……ていうかここ、どこ!?
結局目的地を聞かされないまま到着した場所は高級マンション街。
目の前にそびえ立つのは、その中でも一番突き出た、階が数えきれないほど高いマンション。
もしかしてここって……。