キミは許婚


――――それは高校二年生の時、クラス全員で学級委員長を決めるところまで遡る。




「立候補者はいないのか!? クラスのために頑張ろうという奴はいないのか!?」



先生の呆れと悲しみに近い、怒りがこもった声が教室中に響いた。


クラスの人達は皆、知らん顔をしている。



学級委員長はハッキリ言って面倒だ。


他の委員よりも委員会の回数は多いし、クラスで何か会があれば仕切らなくてはいけない。


何より皆、華の女子高生。


そして皆をまとめるというより、普段は親やお手伝いさんに面倒事を押しつけたり、与えられたことを行うだけの人々。


女の子だから将来家業を継いでトップに立つことを考えている人もほとんどいない。


そんな人達が学級委員長なんてやりたがるはずがなかった。


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