キミは許婚


「あの……何かやりたいもの……ありますか?」



負けじと再度呼びかけてみる。



皆はあたしの声が聞こえていないかのように、髪の毛をいじってみたり、眠そうに頬杖をついていたり……。



「……先生……」


「なんだ? ほら、もっと皆に呼びかけてみるんだ」



助けを求めて先生を見るが、先生はあたしを助けるでもなく、

意見を出すでもなく、値踏みするようにただあたしを見ているだけだった。



クラス中からの無視と先生からの視線に耐えきれなくて、あたしは泣きたい気持ちのまま立ちつくしていた。




結局一時間の話し合いで決まらなくて、そのあと先生に職員室へ呼び出された。
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