キミは許婚


思考の整理がつかず呆然としていると、聖は優雅にコーヒーを一口味わうと話を続けてくれた。



「この俺に、あんなにハッキリものを言った女は初めてだったからな。

しかも俺を奮い立たせるとは……なかなかだと思ったんだ」


「……なかなか、って……だから?」



だからなんでそこから許婚になるのよ!!


コーヒーをゆっくりテーブルに置く聖の動作がもどかしい!


早く説明してよ!



焦るあたしとは対照的に、聖は落ち着き放っている。


一息ついた聖が身体を動かし、真正面からあたしを見据えた。

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