キミは許婚


逆に、初めて知る真実に胸が温かくなった。



これはあたしが聖を好きになっている証。


好きじゃない人に騙されて許婚にされても……温かくなんてならないもんね。



「本当、聖の言う通り……あたし達、出会って間もないわけじゃなかったんだね」


「それに気を遣い合う家庭はいらん。だから俺は明に見せられないものも、見せたくないものも一切ない」



腕を組んで自信満々に言ってのける聖。



……じゃぁなんで?


なんであたしがあの部屋のドアに手をかけた時……あんなに止めに入ったの?



なんであの部屋は……ダメだったの?
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