水《短》


進んでいくうち、先のほうから微かに水の音が聞こえた。


一歩一歩踏みしめながら、腹を腕で庇いながら、進む。


やがて視界がひらけ、いっきに目に光が飛び込んできた。

まぶしさに目を細め、暫くしてゆっくりと開くと、再び水の音が耳をつつく。


きらきらと光り輝く、そこは。




…川。





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