水《短》


いのち。

この世には、それをやたら「守り」たがる生き物が居る。


好んで囁かれるのはいつも、薄っぺらい綺麗ごと。

…だがもう、聞き飽きた。


あんなものを振りかざしていったい何になるのか。

同情で、言葉で、生きられるのか?食べていけるのか?


死にたいときに死なせてくれ。

全うに生きられないならもう、終わりにさせてくれ。



母親の私には、その権利があるだろう?





.

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop