テディベアは裏切らない
二つ返事をしておきながら、あまつさえ、先輩の言葉を遮っておきながら、まったく大丈夫じゃない。小説が進まない。彼女への贖罪も、彼女が望んでいた答えも、見つからない。袋小路に入り込んだのはいつからだろう。きっと、一番最初に書いたストーリーを消した時から、これから先、自分の書く物語に満足できるはずがないと約束されてしまったに違いない。

十字架は下ろせない。いつまでも。そんな私にはこの袋小路がお似合いすぎた。だから焦ることなく、苦笑しながら、「大丈夫ですよ」を繰り返す。部長が心配しても、レナちゃんが気にかけても、ほたるちゃんが怒っても、壮馬くんが俯いても、ユウちゃんが悲しい顔をしても、私は「大丈夫ですよ」を繰り返す。

正直、少し苦しさもある。だけどこの生活が、せめて第二の贖罪になれば……。
でも、そうやって私は、どこに贖罪を求めているんだろう。



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