テディベアは裏切らない
「高村は、ユウとあれから何度も話しててな」

「ユウちゃんと?」

「ああ」

あれからというのはきっと、ユウちゃんが高村まひるを放っておけなくなって接触してから、だろう。

「もとが似てた二人だ。すぐ仲良くなったさ。そして……小百合、お前の話になった」

「……」

「お前が傷を負わせたと思ってる高村が、お前が同じ学校にいると知って、なんて言ったと思う?」

「恨み言ですか」

「逆だよ。ありがとうを言いたいとさ」

ありがとう? 失笑してしまう。それは、引きずり出した言葉ではなくて?
壮馬くんは淡々と続ける。私が知らなかったことをあえて教えることで、心変わりを狙っているように。

「だけど、ユウと仲良くなってたアイツは、お前がお前で傷ついているのを知った」

ユウちゃんのおしゃべり。

「だからアイツは、今度は自分がお前のためになにかする番だと言って」

「レナちゃんやほたるちゃんに言ってた協力してって、そういうわけですか」

「ああ」

「……くだんない……」

脳裏に、昨日のユウちゃんの言い訳が蘇った。

―― 一ノ瀬にはなにも言ってない ――

よく言うね。高村まひると共謀していたくせに。
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