テディベアは裏切らない
「二人とも、友達を途中で放り投げたりしないって、小百合ちゃんだってわかってるよね。ね。間違ったら、間違った先でも一緒にひとつの悩みに向かってくれるって、だれより小百合ちゃんがわかって」

「それがっ、どれだけ苦しいことか知らないくせに……!!」

そう、まひるちゃんはもちろん、レナちゃんもほたるちゃんも、わかってない。壮馬くんもユウちゃんもわかってない。

人のためになにかをする。それが、本当にその人のためになっているのか。どこまでやれば、その人のためになるのか。それは、安易な気持ちでなせることじゃないし、友達だからとか、放っとけないからとかいう理由じゃ、なんの覚悟にもならない。
それを、だれも、だれもわかってない……!

「知ってる人も、いるよ」

「!」

まったく、千客万来も二日続けてだと、ありがた迷惑です。

来るだろうとは、思ってた。だからあまり驚かなかった。だからわりとゆっくりそちらを、くだりの階段を見た。

案の定、そこにはユウちゃんがいて――その横に見知らない、他校の女生徒がいた。ユウちゃんに手を握られているところを見ると、たぶんまた拉致られて来ただれかだろうけれど……

まさか。

「……うそ……」

と呟いたのは、私だったか彼女だったか。

彼女はふらふらと私へ近づき、頬に触れてくる。
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