テディベアは裏切らない
「ごめん小百合……。ごめんね小百合……」
「いいんです。ね、いいの。だって、私は、アナタを殺したんだから」
私がよかれと思ったことが、アナタにとっては猛毒だった。日の光はアナタを焼いた。その報いは、今はこういう形だけれど、これから先もいろいろ模索していく。永遠に許されるつもりもないのだから、ごめんねなんて言葉は必要なかった。
「ごめん、小百合」
「もう、なにをそんなに謝るんですか」
「だって、私のせいっしょ。だって小百合、中学ン時もっとおしゃれだったし」
彼女の向こうで、レナちゃんとほたるちゃんが「そうなの!?」と顔を見合わせていたけれど、たしかに、彼女を私の中に保管する前はもっと――
「……ねえ、もしかして……」
思い出そうとして、それがいとも簡単に脳裏に浮かんだのは、だれのおかげか。
目の前で崩れている彼女の姿は、だって、見覚えがある。
化粧こそしているけれど、たしかに、今の彼女は――
「えへ、へへへっ。気づいた? 私もね、似せてみたの。小百合に」
「うそ……どうして。だってアナタっ」
昔の自分に、戻りたがっていたのに。
私は彼女を殺してしまった。彼女が、「返して」と訴えた彼女を返してあげられなかった。だからせめて、こういうアナタがいたと忘れないように、そしてアナタが思い出せるように、私を殺して、アナタの模造品を作ったのに。それは私にとって贖罪のひとつでしかないものの、たしかに、アナタのためだけになるだろうと思っていたことなのに。
「いいんです。ね、いいの。だって、私は、アナタを殺したんだから」
私がよかれと思ったことが、アナタにとっては猛毒だった。日の光はアナタを焼いた。その報いは、今はこういう形だけれど、これから先もいろいろ模索していく。永遠に許されるつもりもないのだから、ごめんねなんて言葉は必要なかった。
「ごめん、小百合」
「もう、なにをそんなに謝るんですか」
「だって、私のせいっしょ。だって小百合、中学ン時もっとおしゃれだったし」
彼女の向こうで、レナちゃんとほたるちゃんが「そうなの!?」と顔を見合わせていたけれど、たしかに、彼女を私の中に保管する前はもっと――
「……ねえ、もしかして……」
思い出そうとして、それがいとも簡単に脳裏に浮かんだのは、だれのおかげか。
目の前で崩れている彼女の姿は、だって、見覚えがある。
化粧こそしているけれど、たしかに、今の彼女は――
「えへ、へへへっ。気づいた? 私もね、似せてみたの。小百合に」
「うそ……どうして。だってアナタっ」
昔の自分に、戻りたがっていたのに。
私は彼女を殺してしまった。彼女が、「返して」と訴えた彼女を返してあげられなかった。だからせめて、こういうアナタがいたと忘れないように、そしてアナタが思い出せるように、私を殺して、アナタの模造品を作ったのに。それは私にとって贖罪のひとつでしかないものの、たしかに、アナタのためだけになるだろうと思っていたことなのに。