テディベアは裏切らない
壮馬くんが言った。
「人間だって、未完成だ。だけど、人のためになにかをしようとする。それはいつまで経っても試行錯誤だし、いつまで経っても堂々巡りだ。なにが正しくて、どこまで責任を取ればいいかなんて、だれもわからない」
「壮馬くんにもですか」
「一ノ瀬レナにも、賀川ほたるにも、森山ユウにも、高村まひるにも、そこの彼女にも、俺にも、だれにもだ」
「……そうですか」
受け取ったテディベアは、未完成。だけれど、人間のように、未完成の部分を自分で補うことはできない。補おうともしない。けれど、その代わりにずっと変わらず、そばにいてくれる。
「けどなそれでも、テディベアと違って人間は、そばにいてやりたい、力になってやりたいって自分で思う」
周りにいるみんなも、未完成。それは、生きていく限りずっと。私もそう。だけど、未完成の部分があっても、だれかのためになにかができないか、未完成の部分を補おう補おうとしながら、そばにいてくれる。いようとしてくれる。
「テディベアは裏切らない。絶対に。だから、お前がひとりぼっちになることはない。――小百合。お前はひとりじゃない。お前も、俺達もみんな未完成だが、それでも必死に、そばにいる。お前が望むとき、望まないとき、そばにいようとする。だから少しずつでいい、信じてみないか。未完成だからこそ一緒に成長できる、友達ってやつを」
「人間だって、未完成だ。だけど、人のためになにかをしようとする。それはいつまで経っても試行錯誤だし、いつまで経っても堂々巡りだ。なにが正しくて、どこまで責任を取ればいいかなんて、だれもわからない」
「壮馬くんにもですか」
「一ノ瀬レナにも、賀川ほたるにも、森山ユウにも、高村まひるにも、そこの彼女にも、俺にも、だれにもだ」
「……そうですか」
受け取ったテディベアは、未完成。だけれど、人間のように、未完成の部分を自分で補うことはできない。補おうともしない。けれど、その代わりにずっと変わらず、そばにいてくれる。
「けどなそれでも、テディベアと違って人間は、そばにいてやりたい、力になってやりたいって自分で思う」
周りにいるみんなも、未完成。それは、生きていく限りずっと。私もそう。だけど、未完成の部分があっても、だれかのためになにかができないか、未完成の部分を補おう補おうとしながら、そばにいてくれる。いようとしてくれる。
「テディベアは裏切らない。絶対に。だから、お前がひとりぼっちになることはない。――小百合。お前はひとりじゃない。お前も、俺達もみんな未完成だが、それでも必死に、そばにいる。お前が望むとき、望まないとき、そばにいようとする。だから少しずつでいい、信じてみないか。未完成だからこそ一緒に成長できる、友達ってやつを」