ココロノカケラ

笑ってる、岩倉の顔目掛けて、

蹴りを入れた。

岩倉は、バランスを失って、

後ろに倒れた。

雨の中に、まっさかさまに落ちてゆく。


「あんたが、異様に弱かったこともね」


キリカはつぶやいた。

岩倉は、

地面で頭を打ったらしく、

伸びている。 

キリカは振り返った。

ソウマが立っている。

けれど、様子がおかしい。

と、

ソウマの唇から、つっと一筋、

血が流れ落ちた。







< 107 / 137 >

この作品をシェア

pagetop