ココロノカケラ
 
あたらしいガーゼで、

乾きかけている、

唇の血をぬぐった。

薄くて形の良い唇。

顔全体、かわいく整いすぎだな。

あたしはちょっと見とれて、

それをソウマに見られてることに

気づいて、あせった。


「ごめん。

ソウマ、かわいいなぁって思って。

どうしてこんなかわいく整ってるかな」

ふっとソウマが笑う。


「そんな風に思われてるとは知らなかった。

軟弱な顔!

嫌い!!

とか思われてるのかと」


あたしは苦笑いをした。

そんな風に思われてたか。


「ずっと羨ましかった。

あたしが、かわいくないから」


ソウマがじってあたしを見てる。


うわ。

言うんじゃなかったかも。



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