ココロノカケラ

ソウマは、コップを口に運びながら、

こっちを見ないように傍に来て、

バスタオルをくれた。


「そんなに涙、でないから」


あたしは、涙声で笑った。


「それに、泣いてないし」


「そう。それは失礼。

・・・・あれだね。

スローライフに切り替えよう」


何のことかと思ったら、

綺麗な色のキャンドルを持ってきて、

火をともし、明かりを消した。


「非常用の、だけど」


だから、すぐに出てきたのか。


「そうだ。

オレ昨日ハルちゃんの彼氏に会った」


「えっ!?」


驚きで涙が途切れた。

「彼氏、いたんだ」



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