ココロノカケラ
「そう。
ただの幼馴染だって言ってたけど、
うそだと思う。
キリカに彼の存在を黙ってろって、
何度も念を押されたから」
あたしは深呼吸した。
「それなのに、喋っていいの?」
「いい。オレ、喋るって言ったから。
キリカが好きだ。
なんて言っておきながら、なんて奴だ」
あたしは、ゆらゆらする、炎を見た。
何て心地良く、ゆらめくんだろう。
「冗談で、良かった。
ハルちゃんがかわいそうなことに
なるとこだった」
隣に座ったソウマも、
炎をじっと見てる。
このゆらぎ感を、
ソウマも好きなのかもしれない。