ライバルは天才不良少年
「りーんっ!!」
顔を上げると目の前には椎夏が立っている。
「大丈夫?何か難しい顔してたけど。」
そんなに難しい顔してたかな?
まぁ確かに、考えていたことは楽しい内容じゃないけど。
「うん、大丈夫。心配してくれてありがと。」
そう言うと、ホッとした様子の椎夏。
うん、ほんとにこの子はいい子だよ。
アイツにも見習ってもらいたいぐらい。
・・・・・・いや。
アイツがこんなになったら気持ち悪いか。
「んで?何考えてたの?」
「ん~。どうやったらアイツが真面目に授業に出るようになるかってこと。」
そう言って私は右前の方の見た。
そこでは、珍しく教室にいるアイツが佐伯くんと離していた。
っていうか!
教室にいるのが珍しいっておかしいでしょ!?