ライバルは天才不良少年
「あ~、なるほど。」
椎夏は納得してくれたみたい。
腕を組んで、首を縦に振っている。
「難しい問題だねぇ。凛がそんな顔になるのも分かるよ。」
「そうなのよ。」
ハァ。
どうすればいいんだろう?
「あ、あの・・・・・・。」
ん?
この子は確か・・・・・・、
「大谷さん?」
「は、はい。」
話しかけてきたのは、私の前の席の大谷瑠璃(オオヤルリ)さんだった。
「どうしたの~?」
メニュー