空の姫と海の王子


レノンは兄達にお礼を言うと
欠伸をしているレンの頭を撫でた


『我は疲れた。お前の部屋でゆっくりしたいのだが』

『仕方ないな〜』


面倒くさそうに立ち上がったレンだが
口元がにやけているのをカイトは見ていた


……素直じゃねえ奴
本当は死ぬほど嬉しいくせに


空間を繋げた扉を作って
城に戻っていったレンとレノン

溶けるように消えた扉を見て
カイトは小さく笑った


基本的に無表情のカイト
もちろん笑顔はハル限定

そんなカイトが笑った


それが面白くてリクは思わず吹き出し
隣に座るキラに小声で話し掛けた


「か……カイトが笑ったんだけど!すげーレアもんじゃね?」

『えっ!?おいら見てねーよ!見たい見たいー!』

「っばか!声でけえ…よ……」


体に纏わりつく嫌な冷気に
リクは小さく震えながら顔を上げと
そこに立っていたカイトの
氷のように冷たい瞳と目があった


「………」

「………」


俺、やばくね?
どうなっちゃう系?

1、瞬殺
2、凍死
3、瞬殺

……ああ、確実に死ぬ
噂の守り人に会えるかもな

さよならナナ
愛してた……ぜ……


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