顔のない恋
バタンッ!

と、どちらかがリビングのドアを勢いよく閉める音がするまで……


「また何時もの始まった…」

『大丈夫?』

心配する文字が目に入る


「平気、もう慣れたし、
音楽ガンガン聞いてるから聞こえない」


微かに震える指でキーボードを打つ。

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