顔のない恋
そんな私の気持ちはお構いなしに、皆は

「やった~!」
「流石ミユキ!」
「サンキュー」

口々に言って写そうとしたその時、


私の隣の席の男子が徐に立ち上がると、木下さんの所に行き、机に置かれたプリントを手にとると

「木下、お前だってコレ
須藤さんに写させてもらったんだろ?

それを又写しさせるってどうなの?」

そう言ってくれたのが、杉元啓太だった…。

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