学び人夏週間

ショックを受けている主人公に、ここぞとばかりにイケメンくんは優しく接し、慰める。

彼とは別れたのだが、山田くんへの発言への反省も見せたため、主人公の気持ちは再びイケメンに傾いてゆく。

山田くんを忘れようと必死な主人公を見かねて、友人たちが山田くんに本意を聞く。

山田くんには女に騙されいいように使われた経験があり、自分に自信がなく、恋愛に積極的になれないと吐露する。

「あの子が俺を好きだなんて、夢みたいで信じられない」

友人は山田くんに、渾身のビンタを2発繰り出す。

主人公を振った数だ。

その日の帰りの道すがら、山田くんは女子高の女の子と親しそうに歩くイケメンくんを発見。

彼が主人公と付き合ったままだと思っている山田くんは怒り心頭。

次の日、イケメンくんと再びバトル。

「他の女に手ぇ出してんじゃねーよ!」

「二度も振って二度も傷つけたお前には関係ないだろ」

殴り合い、つかみ合い。

しかしイケメンくんの方が圧倒的に強かった。

「俺だって……俺だって、あの子が好きなんだよ……」

「山田くん、それ本当?」

ボロボロの山田くんが振り返ると、騒ぎを聞きつけてやってきた主人公が。

山田くんはたまらず主人公を抱きしめる。

「本当は、席が隣になったときからずっと好きだった」

(泣きドコロ3)

主人公は彼を騙したり利用したりしないことを誓い、二人は無事にカップルになる。

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